膳の考え方

  従来の治療は対症療法がほとんどです。対症療法とは、不調の症状がある場合にその症状を和らげる療法で、病気が起こるメカニズムを探求しその原因から治療するという根本的な治療は行われていません。

  いろいろな薬を服用していてもなかなか病気のコントロールができない、不調の症状があり病院で検査を受けるが「異常なし」と言われてしまう…とてもよく聞く話です。症状ばかりを診て、その症状がどこからきているのか、身体の中で何が起こっているのかを追求しない現代医療の結果と言えます。

  木が根ぐされを起こしているとします。枯れてきた葉や枝を切り落としたとしても、木全体の力は弱っているので、いずれ違う枝葉も枯れていきます。根ぐされという原因に対処しない限り、同じことが続いていきます。

  人間も同じです。血糖値が高くなってきた、太ってきた、疲れやすくなった、髪の毛が抜けるようになった、肌のトラブルが目立ってきたなど、これらの異常は表面に出てきた症状であって、一時的に薬で改善したとしても、根本の原因は解決されていません。

訪問看護ステーション膳は、根本的な原因に対処することを目標にしています。


訪問看護ステーション 膳 所長 高原健一